前回、鹿革の特性について色々と説明しましたが
鹿革は長く良い状態が続くのが大きな特徴です。
前回の記事はこちらから⇒蝦夷鹿の角と革で作られた天然ランタンハンガー
そこで今回は、このような特徴を残している鹿革をご紹介すると共に
ROKUBOで販売しているランタンハンガーをご紹介します♪
目次
お手入れせずに続く柔らかさ
本当に何もしなくて大丈夫?
鹿革は、特別なお手入れせずとも良い状態が長く続くと言われていますが、
長いって一体どのくらい?
良いってどんな状態?と気になりますよね!
まずは、良い状態について・・・
鹿革は他の動物革とは違い、
革専用のクリームやオイルでお手入れせず放置しても
ひび割れ、色褪せせず柔らかい状態をキープできることを指します。
その理由は、鹿革は他の革製品に比べて繊維が非常に細かい上に
極細の繊維がコラーゲンに複雑に絡み合っているからなんです!
このような特徴から高級な手袋や靴など
戦国時代には鹿革が武具の素材として重宝されていたそうです。
日本に存在する!1300年ものの鹿革製品
柔軟性や色彩を失わない鹿革
東大寺正倉院に保存されている鹿革製品は、
なんと!
1300年以上もの長い年月が経っているものの
柔軟性や色褪せがほとんどなく、良い状態を保っています。
< 正倉院紀要28号 原文抜粋 >
革は柔らかく、とても古代のものとは思えない程で、革の切り口は新しい革の様に見える程の新鮮さで、革の老化を感じさせない。
調査したすべての皮革素材について革種別に見ると、際立った特徴が見える。
それは、鹿革とそれ以外の皮革との柔軟性の差異である。
鹿革は千数百年を経た今日でも柔軟性を失っていない。
一方、鹿革以外はすべて硬くなっている。
鹿革だけが柔らかい。
この事実は強調しておく必要がある。
正倉院の宝物は千数百年の歳月を重ねているが、今日においても鹿革の柔軟性や、きちんと保管された革ではその色彩をほとんど失っていない。
これを実際に目にし手で触れたときは、まさに感動ものであった。
(参考文献:正倉院宝物特別調査報告 皮革製宝物材質調査 , 正倉院宝物に見る皮革の利用と技術 、正倉院紀要28号)
鹿革の特徴を生かした「ランタンハンガー」
ROKUBOで販売しているランタンハンガーは、
天然のエゾ鹿の角、鹿革を使用しています。
角部分は、1本角タイプと枝分かれしているタイプの2種類!
野生で育った天然素材ならではのキズや欠けが
より一層味わい深さを引き立てる一品。
一つとして同じ製品はなく、全く同じデザインはありません!
枝分かれしていることでランタンのみならず、
同時に様々な道具を掛けられるのも嬉しいポイントですね♪
すらりと細く伸びた1本角タイプは、シンプルなデザイン。
ランタンを引っ掛けるだけでなく調理器具も掛けられます。
こちらも同様にキズや欠けがあり、一つとして同じ形はありません。
鹿が角研ぎの際に木の幹に角をこすりつけるために起きるもので
天然ならではの味わいを感じられます。
⇒ 1本角タイプはこちらから購入できます。
ポールに取り付けるカバーに鹿革を使用。
鹿革は水にも強く耐久性に優れた素材なので
急な雨で濡れてしまっても安心です♪
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ROKUBO(ロクボー)|北海道アウトドアブランド